栄養面や彩りなど少しでも食べてほしくて工夫して作ったごはん。それなのに、お皿に残ったご飯をみると、「おいしくなかったのかな?」「体調が悪いのかな?」と心配や不安がでてきますよね。
私自身の子供もなかなかご飯を食べてくれませんでした。逆に、私自身が完食にこだわり、残すことに対してかなりのストレスとプレッシャーを感じていました。
それが原因で、ついつい「食べなさい」と怒ってしまったことも。幼児の食事は、体をつくる大切なものだから。
でも、実は子供なりの「食べない」理由と、食べる力を引き出すポイントがあったのです。
そこで、我が家で試行錯誤しならが見つけた、食べ残しもイライラもぐんと減った”子供がご飯を食べるための工夫”を紹介します。
ご飯を食べない理由
ご飯を食べない理由は、子供によってさまざま。食の細い子もいれば、嫌なものだから残したり、何かの理由でおなかが減っていないことも。
よくあるアドバイスは、外遊びをして体を動かしたり、おやつの量をコントロールして、食事の前にお腹を減らしておくということ。
でも、休日ならともかく、平日の仕事帰りでは既にお腹も減っていることも多く、”時間との戦い”というのが正直なところ。
特に我が子は、保育園からの帰宅がすこし遅くなった時は「おなかいっぱい」ということが多くなりがち。
これは、保育園、小学校からの帰宅途中にお腹すいたコールが始まり、ちょっとだけおやつを口にした後にご飯を食べるという流れが原因。
もちろん、おやつを食べなければ、解決することは頭ではわかっていますが、いい聞かせたり、なだめたりすると......実際には逆に時間がかかることに。
そんなこともあり、ついつい”1つだけ”ならということに。量は多くありませんが、ご飯を食べない原因に十分なるんです。お腹が減ってないから、好きなものしか食べたくない・・・好き嫌いも言いだしたりという悪循環に。
だから、帰宅したらごはんをすぐ出せるように工夫するのが、ポイントだったのです。
作り置きに挫折。もっと簡単に
1分でも早くごはんを食べさせたい。そのためには、週末に作り置きする方法がいいのでは?とさっそく試してみました。
ただ、作り置きをはじめてみると、料理はすぐに早く出せますが、せっかくの休日が買い物と調理で終わってしまうことに。
残念ながら、私には続けられそうもない。
そこで、もっと簡単なモノを朝に用意しておき、まず夕食に食卓に出すことにしました。
作るといっても、洗っただけのミニトマト。ゆでただけのコーンやブロッコリーなどシンプルなモノが中心。
おなかすいているので、自然に野菜に手を伸ばすように。
実際、野菜をしっかり食べてくれると、多少の食べ残しがあっても気持ちがなんだか楽になるんですよね。
つまみ食いOK!
作り置きより楽に用意できるようになったとはいえ、もちろん用意できない日もあります。
でもそんな時は、トマトのヘタをとったり、たたきキュウリを作ったりと、子供たちにお手伝いをお願いしています。
つまみ食いするのは、もちろん想定内です。お行儀は悪いかもしれませんが、子供たちにはちょっぴり特別な気分なんですよね。
そうすることで、だんだんとお菓子を口にすることも減り、ごはんをしっかり食べることが増えてきました。
親も子供もできることから
もう一つ工夫したことは、いつもより少なめに盛り付けること。全部食べたら、ピカピカだね!って、かなり大げさなほめほめタイム。
実はこれって、専門家からもよくアドバイスされることの一部です。ありがたいアドバイスも、全部取り入れるとなると大変で続けられません。
だから、私はできそうなことから、まずは1つ取り入れています。
そんなこともあり、ご飯が食べられないということはグンっと減りました。
でも、苦手なモノが減ったわけではありません。
そこで、苦手なモノは一口食べればOKといったルールにするなど、さらにハードルを下げていますよ。
食べないよりは、一口でも食べたほうがいい。今はこのスタイルで落ち着いています。
このほかに、全部食べれたらプチデザート!などプラスすることも。もちろん毎日ではありませんが、メリハリをつけるようにしています。食事の時間を楽しい時間にするように工夫して、食べる力を引き出しています。
実は頑張って食べている
好き嫌いをしたり、食べ残したりするのは親の前だけということもあります。園や学校では、みんなと一緒に食べていることも多いのです。
これは、家では安心して甘えているのかも。
家の外では頑張って食べている......と考えると、多少の食べ残しもいいかなと肩の力を抜いて考えられるようになり、イライラすることが減っていきました。
まとめ
いかがでしたか?親としては、出来れば、好き嫌いなくもりもり食べてほしいもの。
でも、怒ったり、叱ったりしているとますます食が進みません。
今回紹介した方法は、我が家のうまくいったやり方ですが、ポイントを意識するとうまくいきやすいと思います。
- 簡単に。野菜から食卓にだす。
- つまみ食いOK
- 少な目に盛り付け、大げさに褒める
- 苦手なものはさらにハードルを下げる
- 園では頑張って食べている(と思う)
まだまだ我が家でも好き嫌いなど食の悩みもありますが、ご飯を食べなくて悩んでいる親子の参考になればうれしいです。