スピール膏の使い方・説明
スピール膏はサリチル酸配合の絆創膏タイプの皮膚軟化効果がある物です。
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ニチバン スピール膏とは？
イボコロリと同じ、サリチル酸の角質軟化作用を利用した第２類医薬品の角質剥離剤です。
１９３１年（昭和６年）ニチバンの前身である歌橋製薬所が販売した”コーンプラスター”からスタートしました。１９５０年ごろに、名前を”スピル膏”に名称変更し、１９７３年には、そのまま張れる手軽に使える円形打ち抜きタイプへの変更、その後足の指に巻いて固定するタイプなど、患部からはがれにくい工夫が行われてきました。
１９９３年には、液体タイプが加わるなどそのラインナップが充実し、２００６年からは現在の患部に合わせて調整できる皮膚保護シートが梱包されました。２０１７年には、スピール・ジェルタイプの発売とその進化を続けています。
なお、商品名のスピールという名前は、バラ科シモツケ属のシモツケから抽出された成分「スピール酸」に由来したもので、スピール酸とサリチル酸は、同じ化学構造をもつことが知られています。
ニチバン スピール膏のラインナップは？
ニチバン スピール膏は、第二類医薬品の３種類、医薬部外品の２種類の計５種類のラインナップがありますが、その有効成分に違いはありません。
＜第二類医薬品＞
・ニチバン スピール膏(ワンタッチEX足うら）
Mサイズ（３～１０ｍｍ）、Lサイズ（５～１３ｍｍ）の２種類があり、患部の大きさに合わせてセレクトします。包装されているサイズ調整シールでさらに細かく対応できるようになっています。
・ニチバン スピール膏(ワンタッチEXゆび）
足うらと同じように、患部の大きさからMサイズ（３～１０ｍｍ）、Lサイズ（５～１３ｍｍ）の２種類からセレクトします。ゆび用の特徴は、薬剤の直径がワンタッチEX足うらに比べ小さく、固定用テープが細長く、指に巻き付けやすい特徴があります。
・ニチバン スピール膏EX50／フリーサイズ
３サイズの円形の薬剤と、表方形の薬剤がセットになっています。フリーサイズのものは、長方形タイプのも薬剤を患部にあわせてカットして使用します。固定用テープは、大きいものと細長いものと２種類包装されており、ひと箱でいろいろなタイプに対応できるようになっています。
＜医薬部外品＞
・ニチバン スピール膏CX(ワンタッチタイプ）
患部の大きさによりSサイズ（目安６～７ｍｍ）、Mサイズ（目安８～１０ｍｍ）、Lサイズ（１１～１３ｍｍ）の３種類の中から選びます。薬剤付きのパッドと固定用テープによりケアをします。なお、医薬部外品のためイボには対応していません。
・ニチバン スピール膏 うおのめ・たこ ピンポイント除去タイプ
３種類のサイズ調整シールが１箱に梱包されており、その効果を試したい方に向いています。こちらもイボには対応してません。
ニチバンで取り扱うスピール膏は、このように医薬品と医薬部外品の２タイプがあります。なお、第二類医薬品とは、病気の治療や予防を目的にし、厚生労働省から有効成分の効果・効能が認められているものであり、薬の効果も高い分、副作用のリスクも比較的高いものが指定を受けます。なお、医薬部外品については、厚生労働省が許可した効果・効能の成分が含まれているものの、その効果も医薬品にくらべ緩やかなため、コンビニやスーパーなどで気軽に購入できるメリットがあります。
ニチバン スピール膏はいつまで貼るの？期間は？
患部の大きさを確認し、患部と同じかそれより小さいサイズのサイズ調整シールを穴のなかに患部が当たるように貼ります。ニチバン スピール膏の薬剤のついたパットを先ほど貼り付けた調整シールの穴に当たるように貼ります。その上に、付属の固定テープでおさえ、２～３日間おきます。交換時には、清潔なピンセットで白くはがれた角質層を取り除きます。
イボコロリ絆創膏と同様に、魚の目は芯がとれるまで、タコやイボはきれいな皮膚が見えるまでこの手順を繰り返します。このとき、ニチバン スピール膏では、梱包されているサイズ調整シールを変えることにより、残っている芯の大きさに合わせて、ピンポイントに薬剤があたるようにすることができます。
ニチバン スピール膏を使うと痛い？それとも痛くない？
ニチバン スピール膏の薬剤部分が患部より小さい場合や、サイズ調整シールを使用している場合などは、健康な部分にサリチル酸が付着する恐れがありませんので、痛くなるケースはありません。
しかし、薬剤の部分が患部より大きい場合には、健康な皮膚までも白く柔らかくする作用が働くため、痛みがでるケースがあります。必ず患部と薬剤のサイズの確認、サイズ調整シールの使用をおススメします。
ニチバン スピール膏は風呂に入っても良い？プールは？
こちらもイボコロリ絆創膏と同じく、そのままお風呂やプールにはいっても問題はありません。入浴後はきれいに水分をふきとり、万が一、はがれた場合には取り新しいものに張り替えます。ニチバン スピール膏が密着していれば、薬剤成分が溶け出すこともありませんので効果がおちることはありません。気になる場合にはテープでの補強をしましょう。また、溶けだしたサリチル酸は湯船などで希釈されるため、人体の影響はほとんどないとされています。
ニチバン スピール膏とイボコロリ絆創膏はどっちが良いの？違いは何？
どちらも有効成分であるサリチル酸が配合されており、角質剥離剤としての効果に大きな差はみられません。
ニチバン スピール膏は、サイズ調整シールにより、薬剤を患部のサイズに簡単に調整できること、固定シールがしっかりとしていてずれにくい、さらに、足裏用、指用、フリーサイズと種類が豊富なためピンポイントで治療できると人気があります。
一方イボコロリ絆創膏は、保護用パット、薬剤、絆創膏が一体化したものが主流で、オールマイティに、そして簡単にケアできるため人気があります。なお、細かなサイズ調整ができないため、患部以外に薬剤があたるという意見がありますが、患部より一回り小さめのサイズでケアするとよいでしょう。また、ずれやすいなどの意見も多いですが、テーピングや大きめの絆創膏などで上から補強すれば治療効果がより期待できるでしょう。
なお、ニチバン スピール膏のほうが、サイズ調整シールや粘着力の高さで使いやすいという意見が多いです。また痛みを伴う魚の目の場合、ニチバン スピール膏のサイズ調整シールを重ねることで、痛みをやわらげることができるなど、活用の幅が広いのが特徴です。
ニチバン スピール膏とニチバン スピールジェルやスピール液はどれが良いの？違いは何？
ニチバン スピール膏
２～３日貼ったままにしておけるため、ケアの手間が省けるメリットがあります。デメリットは、長時間張り続けることにより、かぶれなどのトラブルが発生しやすくなります。
ニチバン スピールジェルやスピール液
どちらのタイプもサリチル酸濃度が同じで、１日に数回患部に塗布して使用します。厚く塗る必要はなく、薄く塗り広げしっかりと乾燥させて使用します。なお、ジェルタイプのほうが被膜成分の濃度が高く、粘性も高く塗りやすく液だれしくいのが特徴です。
手軽にケアしたい場合には、簡単なニチバン スピール膏を、塗りにくい場所やイボの数が多い場合などジェルやニチバンスピール液と生活スタイルや患部の状況に合わせて使い分けが可能です。
ニチバン スピール膏を「ウイルス性イボの尋常性疣贅」に使える？
イボコロリと同様にウイルス性イボの尋常性疣贅の一部のイボに対し、ニチバン スピール膏の使用が可能です。
しかし、やわらかい部分（顔や、首、目のわまりなど）、化膿している部分、多発したイボ、みずいぼ、ぶよぶよしたイボ、老人性いぼ、若年性扁平イボの部位については、使用することはできませんので、一度、取り扱い説明書を確認しましょう。
イボの種類や状況の判断は難しいことから、治りにくいケースも多くありますので、効果が見られない場合などは皮膚科の受診をお勧めします。
ニチバン スピール膏を使ってみた「口コミ」色々
- 皮膚科で進められただけあって、効果抜群でした。
- どんな形状でもフィットできるので助かった
- 長年の悩みのタコがとれ痛みから解放されました。
こちらも少数ですが、患部の場所によっては粘着力の弱さを指摘するものがありました。
なお、ニチバン スピール膏によりタコや魚の目の原因を取り除き皮膚がきれいになったとしても、再発を繰り返す可能性があります。再発防止として、自分の足にフィットした靴をえらぶこと、また圧力を分散するための中敷きや、クッション性の高い保護パットなどの使用も効果的です。
大きめの魚の目の場合、スピール膏などを使用しても効果があまりでない場合があります。これは、魚の目の芯の部分が深く薬剤の成分がとどいていないことが考えられます。また芯をとりのぞこうと無理にピンセットでとろうとすると痛みが一層強くなる場合もありますので、皮膚科での治療が効果的なケースも多々あります。
スピール膏の使い方
①使用する部分は必ず清潔にしておきましょう。
使用する前にイボ周囲やイボ部分に小さな傷が無いかよく確認する事が大切です。
傷があった場合に、サリチル酸が除去しなくても良い部分まで浸透してしまう事で皮膚の損傷も酷くなりやすく
痛みも強く出る原因になります。
②スピール膏を貼ったらずれない様に注意しましょう。
ずれてしまうようであれば、サリチル酸が触れてほしくない部分に普通の絆創膏やテーピング等を貼り
健康な皮膚を保護すると効果的です。
お勧めはテーピングの指用を使用すると部分的に貼る事が楽にできます。
③３日～５日はそのまま使用を続けます。
（１日中貼り続けるので汚れが目立つ場合には貼りかえるようにしましょう）
数日間使用を続けるとサリチル酸が浸透してくるので、皮膚の軟化が始まります。
皮膚が白くなりブヨブヨとした感じになるので、一度ピンセットでイボを剥がすように引っ張ってみましょう。
この時にチクッとした痛みを感じたら中止し、また数日かけて配合薬を浸透させましょう。
一度白くなるとそれ以上は見た目の変化はあまりないので、触った柔らかさと痛みの有無でイボを剥がすタイミングを判断します。
※もしも必要以外の部分の皮膚に付着してしまい白くなってしまった場合にはそこに配合薬が触れないように保護しますが、あまりにも白くブヨブヨとしてしまった時には一度スピール膏の使用を中止し、皮膚の再生を待ちます。
一度白くなった部分は剥がれてしまうので、剥がす事が出来る場合には剥がしておき新しく出来始めた皮膚を乾燥させましょう。
④魚の目の場合には芯が取れたか確認しながら数週間かけて芯を除去していきます。
（１回のイボ除去にかかる日数は約４～５日です）
※スピール膏を購入する際は、必ず使用が出来るのか確認しましょう。
（パッケージ裏に記載されています）
また、病院での治療を受けている方は、必ず医師に相談した上で使用をしましょう。
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