「お母さん、鼻血出た~」夜中に突然寝ていた子供が起きてきて、鼻血を出していたらどきっとしますね。つい慌てふためいてしまいますが、まずは親が落ち着きましょう。親が慌てることで、子供が興奮してしまい、逆に鼻血がたくさん出てしまう場合もあります。夜中に鼻血が出た時の対処法についてご説明します。
夜中に子供の鼻血が出たら・・・
たくさん鼻血が出ているとどきどきして、とりあえず血をどうにかしなければと、ティッシュを鼻の穴に詰めてはいませんか?これ、実はやってはいけないことなのです。子供の鼻の粘膜は繊細です。無理にティッシュを詰めてしまうと、傷が付いて鼻血がまた出ることになってしまいます。
首の後ろを叩いたり、仰向けに寝かせるのもよくありません。仰向けにしてしまうと、鼻血が喉をつたって逆流してしまいます。咳こんだり、吐いたり、窒息する可能性がありますのでやめましょう。
まずは、布団の上にゆったりと座らせましょう。椅子でももちろん構いません。そして少し下を向かせます。もしこの時にどばどばと鼻血が出てしまうようでしたら、ティッシュで鼻の穴の入口あたりをそっと押さえましょう。鼻の穴に詰めてはいけません。そして、今度は指でぎゅっと鼻の中央あたりを圧迫します。これは圧迫止血という方法です。このまま5~10分ほどで鼻血は止まります。
なぜ子供は、寝ているのに鼻血が出るの?
ではなぜ夜中の寝ている時に鼻血が出るのでしょうか。よくあるのは、子供が寝ている間に無意識で鼻の穴をほじっている場合です。寝ながらほじってしまうことがあるのです。そうすると鼻の粘膜が傷付いて、寝ているにも関わらず鼻血が出てしまうことがあります。子供の指を見て、もし血がついていたら夜中にほじっている可能性が高いでしょう。
ちなみに、一度ほじって傷が付いた場合、かさぶたができます。またこのかさぶたが気になってしまい、無意識でほじってまた傷が付いて鼻血が出る・・・という悪循環にもなりがちです。できたら親がそっと細い綿棒でかさぶたをとってあげる、またはかさぶたが気になってもできるだけ触らないように根気よく説明してあげましょう。
もうひとつは夏など暑い時、あるいは冬でも暖房を付けて厚着で寝ていると、体温が高くなってのぼせてしまい出ることがあります。子供は大人よりも体温が高めですから、パジャマを涼しいものにする、冷房を付けてあげる、冬は厚着をさせすぎないことも重要です。
重大な病気のサインのことも
一般的には子供は粘膜が未熟で、よく鼻血を出すものです。また鼻血出てる!なんていうこともしょっちゅうですね。ただそれがあまりに頻繁であったり、30分以上しても鼻血が止まらないような場合はなにか重大な病気のサインかもしれません。例えば、白血病や血小板減少症、先天性血液凝固因子欠乏症などの血液の病気です。血が固まらないために出血し続けてしまうのです。他にもだるそうにしている、顔色が悪い、すねにアザがよくできる、歯磨きの時に歯肉から出血するなどの症状があったら病院で診察してもらった方が安心です。耳鼻咽喉科で診てもらうのがいいでしょう。
たかが鼻血、されど鼻血。早めに病気が見つかれば処置もできますし、もしなんでもなければ安心ですね。気になったらまずは診察してみましょう。
夜中に鼻血が出たら、まずは落ち着きましょう!
いかがでしたか?夜中に鼻血が出た場合の対処法と原因についてご説明しました。夜中に出た場合でも、昼間に出た時と同じ対処法で対応しましょう。ただ、夜中に出ると本当に親も驚きますね。特にシーツや枕に血が付いていたらびっくりすることでしょう。子供が不安になって興奮し、ますます鼻血が出ては困りますから、特に夜中の鼻血には親が落ち着くこと、そして子供に大丈夫だと安心させるのが大事かと思います。